季節のひとこと:運動後のクールダウン

 前回は運動前のウォーミングアップをご紹介しました。

 今回は、クールダウンの3つの効果と、ストレッチの方法・注意点をご紹介します。

 運動すると気分はすっきりしますが、筋肉が疲れています。運動後の体は興奮状態になっています。また、次の日に遅発性筋肉痛や疲れを残さないために、クールダウンを行いましょう。

 ウォーミングアップとクールダウンを行うことで、ケガや疲労などの予防にもつながります。

クールダウンの3つの効果

  1. 体調を整える

 運動後は体が興奮状態にあるため、クールダウンを行うことで徐々に心拍数を下げ、筋肉中の血液量を減らし、各臓器に必要な血液を流します。また、運動で使ったエネルギーや酸素を筋肉に補給することができます。

2. 柔軟性の回復

運動後は筋肉が緊張し硬化します。硬いままの筋肉を放置していると、色々なケガにつながります。筋肉をほぐすことにより、柔軟性を回復できます。また、筋肉痛の予防にもなります。

3. 疲労回復

 運動をしていると筋肉や血液中に疲労物質がたまります。クールダウンを行うことによって、筋肉に酸素が運ばれ、疲労物質の分解を促すことができます。

ストレッチの方法

 ゆっくりと関節を動かします。筋肉を伸ばし、痛みが出る直前の姿勢で数十秒静止します。このストレッチのタイプを静的ストレッチといいます。

このストレッチは疲労回復だけでなく、柔軟性や関節可動域の効果を増大することもできます。

注意点

 このストレッチはクールダウンにとてもいいのですが、運動の直前に行うとパワーやスピードの反応時間が一時的に低下します。

 ストレッチにも用途に合わせて行うことが大切です。運動前は、ラジオ体操のような反動を使ったストレッチ、運動後は、ゆっくり関節を伸ばすストレッチを行ってみてください。

レッスンで、はいろいろなストレッチをお教えしております。