季節のひとこと:疲れがとれないのは鉄分不足が原因?
まだまだ、残暑が厳しいですね。疲労が溜まっていませんか?
「疲れがとれない」、「眠れない」などは、鉄分不足が原因かもしれません。
今回は、鉄分についてご紹介します。
鉄分について
血液の成分として不可欠なミネラルで、次の2種類があります。
①動物性食物に含まれる「ヘム鉄(2価鉄)」
2価鉄はそのまま小腸で吸収されます。
食物の例:カツオ・アサリ・赤身の肉・レバー(ただし、レバーはビタミンAを多く含むので、妊娠時は避けた方がいいです)
②植物性食物に含まれる「非ヘム鉄(3価鉄)」
3価鉄は体内に吸収されにくいため2価鉄に変換する必要性があります。
ビタミンCやクエン酸を摂取することによって2価鉄に変換され、それが小腸で吸収されます。
食物の例:納豆・小松菜・海藻類など
※鉄の調理器具を使うと料理中に鉄の量が増えるといわれています。鉄玉で湯を沸かすと簡単に摂取できます。
鉄分不足に注意
鉄分が不足すると酸素が運ばれにくくなるので、疲れやすくなったり、頭痛、動悸、食欲不振、不眠などの症状が現れます。
逆に、鉄分を過剰摂取すると肝臓や胃腸などに障害がおこることがありますが、通常の食事でとりすぎることはあまりありません。
鉄を効率よく吸収するには
鉄は体内に吸収されにくい栄養素のため、吸収率を高めるたんぱく質とビタミンCを同時に摂取する必要があります。
逆に、鉄の吸収を妨げる食品があります。雑穀や豆類に多く含まれるフィチン酸やコーヒーや紅茶、緑茶などに含まれるタンニン酸は体への吸収を妨げるので、とりすぎにご注意。