季節のひとこと:運動前にウォーミングアップを
桜が咲き始め、暖かくなってきましたね。体も動きやすい時期になりました。
運動を始めたくなります。しかし、急に体を動かすと、筋肉や内臓に負担がかかりやすくなります。
今回は、筋肉や内臓に負担をかけないためにするウォーミングアップについてお話します。
ウォーミングアップが重要なわけ
以下の通り、5つあります。
1.体温を上昇させる
体を動かすと体温が上昇します。体温が上昇すると、細胞の働きが活発になります。そのことで、血液から細胞への酸素交換も速くなります。運動し始める前に軽く動くことで、酸素消費が多くなる激しい運動に移ってもスムーズに適応できます。
2.肺や心臓への急激な負担を避けられる
運動すると、心臓の動きが速くなり、血圧も上がります。急に激しい運動をしてしまうと、血管や心臓への負担が急に強くかかるようになります。中高年の運動中に亡くなる原因として、よくあげられます。ウォーミングアップをすれば、血管や心臓の負担を徐々に強めていくことになるので、急激な変化を避けられます。
3.関節の可動域の向上
ウォーミングアップをすることで、運動中の筋肉や関節にも負担がかかりにくくなります。ただし、ウォーミングアップには、注意すべきことがあります。腕や足など関節の可動域を広げる、ラジオ体操をしましょう。
4.ケガの予防
筋肉が冷えた状態で急に動かすと、肉離れや腱断裂を起こす恐れがあります。ウォーミングアップをすれば、筋肉を温めて筋肉の弾性を高めるので、ケガをしにくくなります。また、筋肉の収縮・弛緩の伝達速度を速めることになるので、ケガ防止につながります。
5.心理効果
これからする運動が激しいものであっても、それをイメージしながら少しずつ動くことで、急に緊張することなく、リラックスして本番に入ることができます。
おわりに
ウォーミングアップするときは、体の痛みや動きを確認しながら行ってください。
運動後の興奮状態を鎮めるためには、体を整えるクールダウンが必要になります。次回は、クールダウンについてお話します。